変わる町に変わらぬお店有。西田屋食堂
ちゃんぽん 350円
新幹線も開通し、昔は西鹿児島駅という駅名も今や鹿児島中央駅となり、この周りの町並みもずいぶんと変わり続けている。しかし、このようなコンクリート造りの建物が連なる町でも、よ~く見渡せば昔からずっとある風景も残っていることが分かるのだ。
この風景のあまりの変化のなさに、今の時代では逆に目立ってしまうものがある。
逆に目立つ古びた家
煙突だちょこんと出ている木造の日本家屋。一見すると誰も住んでいないような空家とも思ってしまうが、今も立派に営業している食堂なのだ。
その名前は「
西田屋食堂」
看板もないこの店・・・
入口が開けっ放しになっておらず、客が入っていなかったら、食堂と気づくことはなかっただろう。。
軒先から窓越しに見える
皿の積み重ね、
街頭の形をしたライト、
すすこげたような外観。。。いずれにしても驚愕するばかりだが、店内に入ると更に驚いた。
奥に1テーブル分の座敷はあるが、他は4人座るのがやっとの小さい椅子付きテーブルが2つ並べられ、腰掛けるのがやっとの1畳の幅もない小さな小さなテーブルが2つある。
壁に貼り付けられているメニュー表からは、なが~い、なが~い歴史を感じることができるのだ。なぜならば、メニューに書いてある値段は、
手打ちそば 250円、肉うどん 320円・・・・外観に負けることのないメニューの数々は、
マックス350円という驚愕の値段で提供されているのだ。
座席に座ると、
腰が直角に曲がったお婆ちゃんがトコトコとご飯、漬物、豆腐、オレンジを運んできてくれる。
小さいテーブルはこれだけで一杯になってしまう。
テーブルの上に並べられたご飯、豆腐等
厨房を見たところ、どうやら2,3人で切り盛りしているようだ。
そして、驚くべきことに
竈まであるのだ。
今でも現役の煙突
お店の屋根についている
あの煙突は、今でも立派な現役選手なのである。
そうこうしている内に運ばれてきた
ちゃんぽんは、キャベツや肉等、具が盛りだくさん。生卵もついて、既に運ばれてきているご飯、豆腐等を組み合わせると
かなりの量だ。
最も安い手打ち蕎麦 250円
値段を遥かに上回る満腹感を得、隣接する1時間100円コインパークの料金と合わせても、あまりにリーズナブルな値段。
今現在、
昭和風・古民家風といったお店を度々見かけるが、ここはまさしく「
本物」です。
西田屋食堂
住所
鹿児島県鹿児島市西田2丁目7-24
営 不明
TEL:099-256-7270
定休日 不明
駐車場 無
座敷、テーブル
メニュー
そば 250円 山掛けそば 330円 肉うどん
30円 なべ焼き 300円 ちゃんぽん 350円
2007.6.24
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