変わる町に変わらぬお店有。西田屋食堂

広夢

2007年07月28日 23:51


ちゃんぽん 350円



新幹線も開通し、昔は西鹿児島駅という駅名も今や鹿児島中央駅となり、この周りの町並みもずいぶんと変わり続けている。しかし、このようなコンクリート造りの建物が連なる町でも、よ~く見渡せば昔からずっとある風景も残っていることが分かるのだ。

この風景のあまりの変化のなさに、今の時代では逆に目立ってしまうものがある。


逆に目立つ古びた家


煙突だちょこんと出ている木造の日本家屋。一見すると誰も住んでいないような空家とも思ってしまうが、今も立派に営業している食堂なのだ。

その名前は「西田屋食堂


看板もないこの店・・・

入口が開けっ放しになっておらず、客が入っていなかったら、食堂と気づくことはなかっただろう。。

軒先から窓越しに見える皿の積み重ね街頭の形をしたライトすすこげたような外観。。。いずれにしても驚愕するばかりだが、店内に入ると更に驚いた。

奥に1テーブル分の座敷はあるが、他は4人座るのがやっとの小さい椅子付きテーブルが2つ並べられ、腰掛けるのがやっとの1畳の幅もない小さな小さなテーブルが2つある。




壁のメニューはもはや神の領域


壁に貼り付けられているメニュー表からは、なが~い、なが~い歴史を感じることができるのだ。なぜならば、メニューに書いてある値段は、

手打ちそば 250円、肉うどん 320円・・・・外観に負けることのないメニューの数々は、マックス350円という驚愕の値段で提供されているのだ。

座席に座ると、腰が直角に曲がったお婆ちゃんがトコトコとご飯、漬物、豆腐、オレンジを運んできてくれる。小さいテーブルはこれだけで一杯になってしまう。


テーブルの上に並べられたご飯、豆腐等


厨房を見たところ、どうやら2,3人で切り盛りしているようだ。

そして、驚くべきことにまであるのだ。

今でも現役の煙突


お店の屋根についているあの煙突は、今でも立派な現役選手なのである。


そうこうしている内に運ばれてきたちゃんぽんは、キャベツや肉等、具が盛りだくさん。生卵もついて、既に運ばれてきているご飯、豆腐等を組み合わせるとかなりの量だ。


最も安い手打ち蕎麦 250円


値段を遥かに上回る満腹感を得、隣接する1時間100円コインパークの料金と合わせても、あまりにリーズナブルな値段。

今現在、昭和風・古民家風といったお店を度々見かけるが、ここはまさしく「本物」です。



西田屋食堂
住所 鹿児島県鹿児島市西田2丁目7-24
営 不明
TEL:099-256-7270
定休日 不明
駐車場 無
座敷、テーブル
メニュー
そば 250円 山掛けそば 330円 肉うどん
30円 なべ焼き 300円 ちゃんぽん 350円

2007.6.24


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